Microsoft Intune で検証用にParallels Desktop上の仮想macを登録する
概要
Microsoft Intuneで検証するために物理マシンを使って検証できない(したくない)シーンってありますよね。
Windowsに関してはMulti-Sessionが対応していないとかあるのですが、Azure VM で Windows 10 Proを構築すると特に何もせず登録が可能です。
ではmacOSはどうでしょうか。
以下によるとParallels DesktopとVMware Fusionで対応しているそうです。
Parallels DesktopはProとBusinessが対象となります。
手順通りやってみる
上記のリンク先の手順通りやってみます。
Parallels Desktop 上のmacへログインして以下コマンドをTerminalで実行します。
ioreg -l | grep IOPlatformSerialNumber
以下のようにシリアル番号が出力されるのでシリアル番号を設定します。
対象の仮想マシンの設定に追加します。
[設定] → [ハードウェア] → [詳細設定] → [ブートフラグ]
先ほど出力したシリアル番号を追記して値を設定します。
devices.smbios.serial="XXXX000XXX0X"
Intune登録用の「ポータルサイト」アプリから登録してみます。
が、以下のように構成プロファイルが登録できません。
何が足りないのか…
構成の確認
mac VMの構成をみてみると、機種IDがParallelsになっていますね。
これでは証明書のインストールが出来ないようです。
機種IDを変更するようローカル側のmacから情報を取得して、以下のようにVMの設定を変更します。
[このmacについて] → [システムレポート] → [ハードウェア] → [機種ID]
設定変更する際には電源は停止します。
先ほどと同じように仮想マシンの設定に追加します。
[設定] → [ハードウェア] → [詳細設定] → [ブートフラグ]
devices.smbios.serial="XXXX000XXX0X" devices.mac_hw_model="MacBookAir8,1"
起動後、機種ID、シリアル番号を確認して意図したものになっていることを確認します。
Intuneへのデバイス登録
Intune ポータル アプリ を起動して登録していきます。 手順については以下を参照。
構成プロファイルがインストール出来ましたね。
ここまできたらすぐ終わります。
登録が完了した後、Microsoft Endpoint Manager admin center でも確認してみます。
登録されていますね。
これで物理環境に変更を加えることなく検証することが可能となります。
是非お試しください。
※ 2020/08/05 追記
本設定ですがVM内で再起動すると無効化されるようです。
一旦シャットダウンして起動しなおすと適用されます。