Azure Firewall で侵入検知!IDPS (プレビュー)を試してみる
概要
前回記事でAzure Firewall PremiumのWebフィルタリング機能について触れましたが、今回はIDPSを試してみようと思います。
ちなみに前回記事はこちら。
Azure Firewallの公式ドキュメントは以下にあります。
構築
前回記事と同様に従来のファイアウォール作成から作成していきます。
Firewall tierの部分をPremiumと指定するだけでプレビュー機能が利用できます。
リソースが作成された後の画面上に「TLS検査(プレビュー)」と「IDPS(プレビュー)」が表示されています。(赤枠部分)
今回使うのはIDPS側になります。
構築のチュートリアルはこちらを参照ください。
IDPS を使ってみる
IDPSの設定は「IDPS (プレビュー)」から作成できます。
(該当の画面にいくには Firewall Manager → 対象のPremium ファイアウォールポリシー でいけます)
設定画面からアラートのみかアラートを出力してブロックするかを選択します。
運用上ブロックしたい場合は「アラートを出して拒否」を設定します。
設定すると概要ページのIDPSモードが変わります。
【アラートの場合】
【アラートを出して拒否の場合】
また、フィルターを適用しない対象も設定できます。
IDPS設定画面の「バイパス一覧」から名前や宛先などの設定してフィルターの適用対象外とします。
フィルター挙動について
Azure Firewall Premiumで利用できるIDPSはシグネチャベースのIDPSで、ルールセットには以下のものが提供されます。
上記ルールセットはフルマネージドで提供されます。
継続的にポリシーは更新されますが、Application Gateway のWAFのようにシグネチャの個別有効/無効化は現在提供されていません。
まとめ
前回ご紹介したWeb フィルタリング機能と同様IDPSも企業でよく利用される機能と思います。
Webフィルタリング、IDPS、URLフィルタリング、TLSインスペクションといった機能が1つのサービスで提供されるので、かなり便利と思います。
ぜひお試しください。