WVD にも適用可能!Azure Firewall Premium で Web フィルタリング!

概要

Azure Firewall にWebフィルタリング機能が実装されましたね。(2020/04/02現在プレビュー)
これでサードパーティ製品を利用しなくても、Azureのサービスのみでデスクトップ環境のWebセキュリティ周りを実装できるようになりました。
実際の画面と使用感を見ていきたいと思います。

docs.microsoft.com

構築

従来のファイアウォール作成から作成できます。
Firewall tierの部分をPremiumと指定するだけでプレビュー機能が利用できます。

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リソースが作成された後の画面上に「TLS検査(プレビュー)」と「IDPS(プレビュー)」が表示されています。(赤枠部分)

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Standardにも表示はされますが、Premiumでしか使えないと表示されています。

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構築のチュートリアルはこちらを参照ください。

docs.microsoft.com

Web フィルタリング を使ってみる

では本題のWeb フィルタリングはどこから設定するのかと言うと、Application Rulesの中の「規定コレクションの追加」から作成できます。
(該当の画面にいくには Firewall Manager → 対象のPremium ファイアウォールポリシー でいけます)

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Web カテゴリを選択すると以下のようにカテゴリが表示され、チェックを入れることで対象のカテゴリのサイトをブロックすることができます。

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実際に1定義作ってみるとこんな感じです。

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では実際にフィルターをかけてみます。

実際のフィルター挙動

フィルターされるカテゴリのサイトへアクセスします。
※今回はわかりやすく旅行など一般的なサイトもフィルターしています。
以下を設定しました。

  • 1行目で「一般的なネットサーフィン」カテゴリを全部ブロック。
  • 2行目でGoogle検索を許可。
  • 3行目で「ビジネス利用」カテゴリを全部許可。

ニュースサイトや検索はできますが、旅行サイト等のブロックしているカテゴリのサイトは以下のように表示できないという結果になりました。

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まとめ

企業でよく使われるWeb フィルタリング機能が実装され、Premium SKUで利用できるようになりました。
現在はプレビュー価格なのでお安め(50%Off)ですが、GAされたあとはStandard SKUの1.4倍のようです。

azure.microsoft.com

サードパーティ製品との価格勝負にはなるかもしれませんが、Firewall機能にプラスアルファで利用できるので検討の余地は十分にあると思います。
WVD ( Windows Virtual Desktop ) のホストからのWeb フィルタリングにも利用できるのでぜひお試しください。