Azure PowerShell を Macで使ってみる
PowerShellがクロスプラットフォーム対応してから1年ほど経ったわけですが、MacやLinuxで利用できるPowerShell Core v6 と Azure PowerShell for .NET Coreがベータ版として公開されていますので試してみたいと思います。
前提条件
パッケージ管理ツールのHomebrewがインストールされていることが前提です。
インストールされていない場合は、以下を参照してインストールしてください。
PowerShellのインストール
- PowerShell Coreのインストール
まずはHomebrew-Caskをインストールしていきます。
brew tap caskroom/cask
次にPowerShellをインストールします。
brew cask install powershell
インストールされるパスは以下となります。
インストールパス:/usr/local/microsoft/powershell
コマンドのシンボリックリンク:/usr/local/bin/pwsh
PowerShellを起動するコマンドは上記のシンボリックリンクにある通り、「pwsh」で起動します。
こんな感じですね。
次の手順はこの状態で続けていきます。
- Azure PowerShell for .NET Coreのインストール
PowerShellコンソールでAzure PowerShell for .NET Coreのモジュールをインストールします。
Install-Module AzureRM.NetCore
以下のようにメッセージが出た場合は「Y」を入力しEnterを押します。
- AzureRM.Netcoreのインポート
PowerShellはモジュールをインストールした後、使う時に読み込む必要があります。
以下コマンドにてモジュールをインポートします。
Import-Module AzureRM.Netcore Import-Module AzureRM.Profile.Netcore
Azureへサインインする
まずはPowerShellからAzureへサインインします。
Login-AzureRMAccount
上記のように出力されますので、ブラウザで「https://aka.ms/devicelogin」ページを開きます。
9文字のコードも同じく出力されますので(モザイク部分)、ブラウザで開いたページにコードを入力する場所がありますのでそこへ入力します。
以下のようにワーニングが出た場合は「Y」を入力しEnterを押します。
ここまででAzureへサインイン出来ましたので、使う準備が出来ました。
実際に使ってみる
では、実際にリソースを作ってみましょう。
まずはリソースグループを作成します。
New-AzureRmResourceGroup -Name RGTest -Location "Japan East"
「RGTest」という名前のリソースグループが東日本へ作成されました。
次はストレージアカウントを作成してみます。
New-AzureRmStorageAccount -ResourceGroupName RGTest -AccountName {storagename} -Type "Standard_LRS" -Location "Japan East"
これでストレージアカウントが作成されました。
使ってみて
現状使えるコマンドレットが基本的なものに限定されているので、仮想マシンやWeb Appsを作るなどの用途であれば使えるかなと。
MacでPowerShellが使えるというのはPowerShell 1.0から使ってきた身なので、かなりうれしいです。
ただ、MacからもAzure Cloud Shellが使えるので実運用的にはまだまだそちらに頼る形になると思います。
参考
macOS および Linux での Azure PowerShell のインストールおよび構成 | Microsoft Docs